食を通して、社会の幸福度を高めたい

HALU/beauty life designer

地球と人と動物に優しい食やスイーツのhow to 動画の発信・販売を軸に、食や美の観点からサスティナブルなライフスタイルをSNSで発信。日本らしいエシカルでウェルネスな食のコミュニティ、Eticoyaを主宰。

体だけではなく、心も美しく健康でいるために

––––まずはHALUさんの自己紹介からお願いいたします。現在はどのようなお仕事をされていますか?

 

私は現在、ビューティーライフデザイナーとしてオーダーメードケーキの販売やレッスン、スイーツの卸のほか、企業のブランディングのお手伝いなど、「食」を通したさまざまな活動を行っています。最近では、Yahoo! JAPANさんが主催するクリエイターズプログラムでプラントベーススイーツやフードのレシピ動画の制作に携わったり、葉山の提携貸別荘やウェルネスなアパレルブランドで提供するスイーツを手掛けたりしています。

 

 

––––「食」に携わる仕事を始められたきっかけは何ですか?

 

私が食に興味を持ったのは、美容がきっかけでした。高校時代過度なダイエットをして体を壊してから、食を見直すようになったんです。当時はとにかくカロリーばかり気にして、低カロリーなところてんやドリンク、体を冷やすものばかり食べていました。たとえ見た目が細くなっても心は全くハッピーではなく、「細ければよい」という価値観は間違っているんだと痛感しました。

そこからどうすれば心も体も美しくなれるのか模索し、栄養学などを独学で学びました。大学でも食について学ぶか迷いましたが、食については大学に通わなくても自分で書籍やセミナーなどで学べることも多いと気づいたんです。さらに私自身、食を通して美しさを提案できる表現者になりたいんだと思い、デザインプロデュースを学べる学科に進学しました。大学では資生堂さんのリブランディングなど、実践的な体験を通して「魅せ方」について徹底的に学びましたね。

体にやさしく地球にも優しい「ロースイーツ」との出会い

––––普段の食生活でのこだわりを教えてください。

 

私はフレキシタリアンといって、植物性食品を中心に地元で取れる新鮮なお魚や平飼いの卵を食べる食生活を送っています。こういった食生活を送るようになったのは、ロースイーツを作るようになったのも理由の一つです。ロースイーツとは、小麦や精製された砂糖、乳製品や卵など、動物性食材や火を使わないスイーツのことです。もともと美容観点で体にやさしくて美容にも良いスイーツを探すなか、行き着いたのがロースイーツでした。体にやさしいことはもちろん、ナッツを主原料にするので少量で満足でき、生きた酵素もたくさん含まれるためダイエットをしている人にもおすすめです。

食事を見直すことで生活の解像度が上がった

––––プラントベースの食事は、手間がかかりそうなイメージですが実際はどうでしょうか。

 

食事の全てをプラントベースにすることは、難易度は決して低くはないのは事実です。日本だと肉の代替食品は大豆が多く使用されしまうので、大豆の摂りすぎを気をつけなくてはいけません。大豆のほかには、ひよこ豆やレンズ豆、ナッツ類などが挙げられます。しかしこれらの食材は、下処理が必要な場合がほとんど。作業量からみると一見ネガティブな要素が多く見えますが、実は日本人は海外の人よりもプラントベースの食には向いている点もあるのです。

プランドベースの食事は肉や魚のような「うまみ」がどうしても欠ける分、うまみを補う必要があります。欧米食のプラントベースの食事だとどうしても味つけを濃くしがちなのですが、日本食には味噌、塩麹、甘酒、醤油などうまみを引き出せる発酵食品に恵まれています。そのため、プランドベースの味気なさを補うことが他の国よりもしやすいのです。

また、私自身はプラントベースの食生活を送るようになって「食事をとる」という行為そのものを楽しめるようになりました。特に忙しい毎日を送っていると食事はただお腹を満たすだけの「作業」になってしまいがちですよね。プラントベースの食事を自分で作るようになってからは、食材選びや作り方など、一つひとつの作業の意味をきちんと考えられるようになりました。時間をかけて作ったものを口に運ぶときには「命をいただいているんだ」とごはんのありがたみも感じます。

また、プラントベースの食事を送るにあたって季節にあった旬のものをとるよう意識しました。旬のものや地域でとれるものを食べることは体にも環境にもやさしいからです。そうすることで、季節の変化も楽しめるようになりましたね。

 

 

––––食事を変えることで、見える世界が広がりそうですね。

 

生活の解像度がグッと高くなりました。これまでだったら気づかなかったであろう、ちょっとした季節の変化や、目の前に咲いている何気ないお花の美しさにも気づけるようになりました。しかも、食べているものも体にやさしいので、より健康的な毎日を送れ、心身ともに幸せな状態を維持できています。

最近は、食事をとる際の器にもこだわるようになりました。佐賀県の有田で器を作るなど、デザイン性はもちろん伝統やその器に込められたストーリーもきちんと見るようになりました。お気に入りの器でごはんを食べることで、より食事の時間の幸福度が上がりましたね。

GREEN SPOONは一人ひとりのストーリーに寄り添ったアイテム

––––GREEN SPOONを食べた感想を教えてください。

 

忙しい毎日を送る人々に寄り添った、素敵なアイテムだと思います。私は食を仕事にしているのでこだわった料理も作りますが、それでも毎日は難しいです。毎日仕事や育児、家事などをこなすなかでこだわれる範囲は限界があります。実際に「健康的な食生活を送りたくても時間がなくてできない」という人は多いと思うんです。GREEN SPOONは、そんな忙しい人でも手軽にヘルシーな食事をとれる点が何よりの魅力です。ひとつのパッケージのなかにたくさんの種類が入っていて、栄養バランスもよいなと思いましたね。

また、パッケージがかわいく、リビングに置いていてもおしゃれなのがうれしいです。スムージーやスープに付けられた名前も素敵ですよね。食材名でも効能でもなく、一人ひとりのストーリーに寄り添うような「余白」を感じるタイトルが素敵だと思いました。

食生活や自分の体を見直すきっかけに

––––これからどんなときにGREEN SPOONを食べたいですか?

 

忙しくて料理できない日にいただきたいです。基本は毎食自炊していますが、めんどくさいときは包丁すら持ちたくなくなるんです(笑)。そんなときは、手軽にいただけるGREEN SPOONでしっかり野菜を食べたいですね。スープに関しては、あと一品欲しいなと思う夜ごはんにもよいなと思います。

プラントベースやヴィーガンのような食生活でなくても、今よりちょっと多く野菜を食べてみたり添加物を控えたりするだけで、ポジティブな変化は期待できます。少しでも手軽に食生活を見直したい人にとっても、GREEN SPOONはよいきっかけになるのではないでしょうか。



食を通して豊かな暮らしを提案したい

––––最後に、HALUさんにとっての「ウェルネス」について、そして今後の意気込みについて教えてください。

私にとってウェルネスとは、自分自身だけではなく社会全体に伝えるやさしさだと考えています。たとえば日々を見直すことで、一人ひとりの気持ちがやさしくなり、周りにも愛を注げます。そうすることで、豊かな暮らしが循環していくと思うんです。そのなかでも食事は体に直結する素早いアプローチのひとつだと考えています。

今後はさらにたくさんの人に、食生活を豊かにする素晴らしさを伝えていきたいです。日本らしいサステナブルな食事や、おしゃれに楽しくとり組めるエシカルなライフスタイルを、自分のスイーツやSNS、eticoyaのコミュニティーを通して提案できたらよいなと思っています。

 

 

BeautyLifeDesigner HALU

Instagram: @haluchn,  @halu_bsc, @Eticoya







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