大切なのは自分の心身を知ること。「食卓」からwell-beingな暮らしを届けたい

田中 麻喜子/食体験プロデューサー

1992年生まれ。16歳のときに人口2,700人のイタリアの小さな田舎町に留学したのをきっかけに、食卓がもたらす幸福度に関して関心を持つ。 その後、アメリカの大学でFood Studiesを勉強、新卒でクックパッド株式会社に入社し、海外事業部にてヨーロッパのサービスの立ち上げを担当。 イタリアでの駐在を経て、株式会社TSUMUGIに参画。食卓を軸にwell-beingな暮らしを作る共同体を会社で作り、主に食関連の体験や企画を担当。 現在、植物療法を研究し、心と体を整える香りやハーブティーなどを調合している。

食は繋がりを生み、繋がりはライフスタイルを豊かにする

––––まずは麻喜子さんの自己紹介からお願いいたします。現在はどのようなお仕事をされていますか?

 

現在私は、株式会社TSUMUGIの取締役を務める傍ら、フリーランスとしても活動しています。TSUMUGIで行っているのは食卓を軸にwell-beingな暮らしを作る共同体作り。自給自足ではなく「共給共足」をテーマに、一人ではなかなか取り組めない食材作りや健康的な食生活を農家の方を巻き込んで行っています。

また、最近は心身を整えるための香りに着目し、ハーブティーや体調に合わせたアロマグッズ作りなども行っています。さらに現在は植物療法士になるための勉強にも取り組んでいます。

 

 

––––「食」に関する仕事を志されたのは、いつからですか?

 

きっかけは16歳の頃に経験したイタリア留学でした。人口2,700人の小さな村だったので、スーパーやコンビニはなく、ご飯を買いに行く際にはお肉屋さんやチーズ屋さんなど専門店を一軒ずつまわります。イタリア人は、食事もお喋りも大好き。お店の先々でお店の人や居合わせたお客さんとおすすめの食材やレシピの話をするのですが、その経験を通して、「食事を通したコミュニケーション」はライフスタイルをも豊かにするということを学びました。

大学生の頃にはアメリカへ留学し、シェアハウスに住んでいました。当時、私を含め多くの学生はファストフードや出来合いのものをささっと食べていたのですが、私は体調を崩してしまい、自炊をするようになってからは、余り物を求めて(笑)同じ時間に食卓を囲むようになったんです。そうすることで自然と会話が生まれ、繋がりが濃くなりました。人と繋がりを築くことは人間の根源的な欲求ですし、人の人生をより豊かにします。「食卓」は身体の健康だけでなく、心の健康にも欠かせないものだと思い、卒業後は料理の価値を世界中に広めるべく「クックパッド株式会社」に就職しました。

心身に耳を傾け、今の自分が喜ぶ選択を

––––クックパッドを退職し、現在のキャリアにつかれた経緯を教えてください。

 

クックパッドでは海外事業部に所属し、海外の立ち上げを担当していました。世界各地を周り、現地のメンバーと料理の価値を届けるために様々な施策を行なうほか、最後の1年はイタリアに駐在し、現地のコミュニティ作りを行いました。クックパッドでの日々は毎日刺激的で学びも多かったのですが、食について突き詰めていけばいくほど、食はキッチンに留まらないということを体感し、食材やそれらを作る土壌、食と心身の健康についてより深く学びたいと思うようになったのです。そんなタイミングで株式会社TSUMUGIの取締役のお話をいただき、クックパッドを退職し日本へ帰国しました。

 

 

––––麻喜子さん自身、普段の食生活ではどんなことを意識されていますか?

 

できるだけ旬のものを取り入れた食生活を行うほか、気温や自分の体調に合わせて食材や調理法を選ぶようにしています。その際に役立つのは食養生の知識です。湿気が多い日には水分の排出を促すための食材や、生理前、体に熱が溜まったときなど、常に自分の体が何を欲しているのかを考えるようにしていますね。最近は、心身を整えるため、香りにも気を使っています。香りは直接脳を刺激し、自律神経やホルモンバランスに作用するからです。自分の体調や心の状態に合わせた香りブレンドし、日々の暮らしに取り入れています。

食事でも香りでも、大切なのは自分の心と体に耳を傾けること。あれは食べない、これしか食べない、など一元的に決めるのではなく、今の自分が喜ぶ選択を自覚し、実行することが大切です。特に女性の心身は1ヶ月の間でも変化し、ホルモンバランスの影響を受けやすいです。私は自分自身の活動を通して、「健康を築くことの大切さ」を多くの人に伝えたいと考えています。

組み合わせと味のバランスが絶妙で、アレンジも楽しめる

––––GREEN SPOONを食べた感想を教えてください。

 

まず感じたのは、素材の組み合わせが面白いということ。どのスムージーも自分では考えつかないような面白い組み合わせで、食べてみると「こんなにもおいしんだ!」と驚きました。また、ビーツやチアシードなど、普段買うことのないような栄養価の高い食材が含まれているのもうれしいポイントです。

また、冷蔵庫に眠っている野菜を少しプラスするなど、アレンジも楽しめると思いました。最近庭でハーブを育てているので、アレンジしてみたいですね。

人工甘味料、保存料、着色料、香料、化学調味料は一切不使用であることも大きな魅力です。普段はできるだけ自炊していますが、忙しかったり外にいたりする際には市販品を食べることも。ヘルシーそうに見える商品でも表示を見ると添加物だらけのことってよくあるんですよね。GREEN SPOONは、食事を気にしている人や、小さなお子さんでも安心していただけるアイテムだと思います。

 

 

––––GREEN SPOONをどんな人におすすめしたいですか?

 

GREEN SPOONは、これから食生活を変えていきたいという人の「きっかけ」になると思います。「食生活を改善したいな」と思いつつも、忙しくてなかなか実行に移せていない人も多いのではないでしょうか。そんな人には、まず「選ぶ」ということから始めていただきたいです。自炊できないときにどんな選択をするのかは特に重要で、自分の生活を見直す始めの一歩にしていただきたいです。

GREEN SPOONはサイト上で自分の体調に合わせておすすめのスムージーやスープをおすすめしてくれますが、この機能もぜひ活用して欲しいですね。「最近肌が荒れている」「疲れが取れない」などどんな小さなことでも自分の心身と向き合うことは、心身のコミュニケーションにつながるからです。



多くの人に健康の重要性を伝えたい

––––最後に、今後の目標と意気込みを教えてください。

食という分野では、もっと食卓の価値を深堀りし、その重要性を伝えていきたいです。食事と聞くと、「おいしさ」が着目されがちですが、私はそれ以外の軸からアプローチをしていきたいですね。また、今学んでいる植物療法も活用しながら、いろんな方の心身を整えるきっかけを作っていきたいと考えています。

今後も忙しい時は、GREEN SPOONを活用していきたいです。自宅で食べることはもちろんですが、外にいる際の食事に困ることが多いのでGREEN SPOONスタンドがあればうれしいですね。シェアオフィスなどにあれば、食の選択肢が増えて、喜ぶ人も多いのではと思います。

 

 

 

TSUMUGI

Instagram: @makiko_0507, @tsumugi_kitchen



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